カンナユリのブログ

ラジオパーソナリティ、番組編集、BGMやジングルの制作もしているカンナユリです。『旅するK-POP』全国コミュニティFM各局から放送中。

【韓国旅行記】コムソの塩辛店でサッパとご対面

扶安は暑い。ここだけ太陽に近いのではと思うくらい、日差しが痛い。

養蚕と仏教と塩辛の街、扶安(부안)に到着。
扶安は韓国の西側、全羅北道の海側に位置する人口6万7千人の街。在来線はありますが、本数が少ないのでバスで行く方が便利な場所です。今回私は群山から1時間ほどかけてバスで扶安に入りました。

バスターミナル周辺はとてものどかで、暑さもあるのか出歩く人は少ないです。さすがに帽子だけでは暑さは凌げず、スーパーで黒い折りたたみ傘をなんと3800ウォンで購入しました。安かったです。中央の骨から雨漏りするのは気になりますが(笑、日傘としては十分です。



そしてこれは驚きました。各バス停には板氷があるんです。
トロ箱などの中に板氷が立ててあり、その氷の上にバスを待つ人が手を置いていたり、持ってきたペットボトルを置いて冷やしたり、思い思いに涼を取っていました。



そしてこの日は扶安の中心からさらにバスで30分ほど行った場所にある、コムソ(곰소)に行きます。コムソは扶安市の南西部にある塩辛市場で有名な場所です。韓国3大塩辛市場の一つでもあります。



バスに揺られている間、バスの車窓には田園風景と桑畑がひたすら広がっていました。
コムソは埋め立て地で、もともと海底だった場所で稲作をしている為、海のミネラル分が良質なお米を育てるのだとか!



30分後コムソに到着し、帰りのバスを確認、塩辛を食べにお店を探しました。塩辛定食が食べられるお店があればそこに入りたいと思います。

そんな中、こちらのお店が目に入りました。おばあちゃん塩辛(할머니젓갈)イカ、タコ、太刀魚など美味しそうな名前と写真が目を引きます。ここに入ってみようかなと中を覗いてみると、食堂ではなくお土産店の模様。でもとても美味しそうだったのでここの場所で食べられなくともお土産として買って帰ろうと思いました。



すると、お店のお父さんが中から出てきて、「中で見なさい。塩辛あるよ。」と促してくれました。



店内に入ると、ガラスケースの中に塩辛がずらり。あらゆる海産物の塩辛にテンションが上がります。
コムソの方は、サムギョプサルにも塩辛を入れるそうです。焼いた三枚肉に塩辛を少し入れ、サンチュで巻いて食べるととても美味しいとか。それは絶対美味しいと思います。



どれを買おうかあれこれ考えていると、味見をしてみなさい、とお母さんがお皿に塩辛を盛って下さいました。



味見と言ってもこのボリューム!奥の魚から、サッパ(밴댕이)、混ぜダコ(비빔낙지)、タコ(낙지)、ホタテ(가리비)、イカ(오징어)、イイダコ(꼴뚜기)です。昼食を食べていたお父さんの横で食べさせてもらいました。



サッパは初めて食べましたが、肉厚で苦味が少しありました。混ぜタコはニンニクが効いていて甘味があります。ホタテは食感がコリコりしていて焼酎、イカは身の甘味がご飯にそれぞれ合いそうです。どれも美味しかったです。

こちらはお店のお父さんことキム・ヨンソク(김연석)さん。日本に行ったことはないけれど、日本語を勉強中でいつか日本を旅行したい、とおっしゃっていました。



購入したのはサッパの塩辛。電子レンジで温めるタイプのご飯を買って、ホテルの部屋でも食べました。



今回コムソを訪れて、美味しいお米、塩辛、そしてゆったりとした時間の流れを味わうことができました。


ハルモニジョッカル(할머니젓갈)詳細
住所;부안군 진서면 청자로 964-1
電話;+82-63-583-2448