カンナユリのブログ

ラジオパーソナリティ、番組編集、BGMやジングルの制作もしているカンナユリです。『旅するK-POP』全国コミュニティFM各局から放送中。

【韓国旅行記】群山で発見した黒いスンデ

スンデ(순대)は結構好きです。
屋台で売っているスンデも好きだし、スンデクッパの中に入っているスンデも好きです。新大久保の韓国料理店で食べたことも何度かあります。

スンデは餅米や春雨、野菜を豚の腸に詰めたもので、いわば「韓国式ソーセージ」とも呼ばれています。そのスンデ、各地域に「ご当地スンデ」なるものが存在すると知り、ここ群山のある全羅道でもあるのか調べてみました。



すると、ありました!ピスンデ(피순대)!!
ピ(피)は血、なので、血のスンデ!?何だかよくわからないけどとにかく凄そうで強そうです。ドラクエで言うと洞窟の奥にだけいるようなモンスターのように謎めいています。(しかもすぐ自ら逃げちゃうやつ)
でも興味津々なので、ピスンデが食べられそうなお店を探してみました。

すると、群山バスターミナルのすぐ正面にありました!スンデクッパのお店、テヤスンデクッパ(대야순대국밥)。この時は夜の8時くらい、お客さんで賑わっています。お店を入って右側が座敷席、左側がテーブル席で家族連れやカップル、お酒を飲む男性のグループなど賑わっていました。お店は20代くらいの若い女性が料理を運び、40代くらいの男性が厨房で料理を作っていました。

私は4人用のテーブル席に通してもらいました。



メニューを見ると、ありました、ピスンデ。メニュー左側、上から4行目に餅米血スンデ(찹쌀피순대)と書いてあります。値段は13000ウォン(日本円で約1300円)、これに決めました。お店の女性にどんなものか一応質問したところ、通常のスンデは春雨(당면)が入っているけれど、ピスンデは春雨の代わりに牛の血を固めたものであるソンジ(선지)を入れている、とのことでした。



待つこと数分。最初におかずが出てきて、その後すぐに餅米血スンデが登場。おかずは左上から、白菜キムチ、豆もやしのナムル、小エビの塩辛、味噌、カクテキ、青唐辛子と生のタマネギです。



輪切りにしたピスンデから餅米などの具が膨らんでいるのがおわかりいただけると思います。



先ほどの写真はデジカメで撮ったもので、この下の写真はスマホで撮ったものです。スマホで撮ると、より黒く見えると思います!そして1個が大きい。

1個を小エビの塩辛と一緒に食べてみました。美味しいです!豚肉や牛肉の出汁の味がして、ニンニクと生姜がたっぷり入っていて、体にも良さそう。血の生臭さは全然ないです。これはご飯が進むこと間違いなし、すぐご飯を注文しました。



食べ始めたところ、小皿にタレのようなものが入って出てきました。酢コチュジャンエゴマの粉がたっぷりと入っています。これもピスンデにつけて食べてみました。こちらは小エビの塩辛に比べると辛さが引き立って、エゴマの味もあります。ただどちらかというと私は小エビの塩辛の方が好きだったので、その後もずっと小エビの塩辛の方ばかりにつけて食べました。



今回ご紹介した全羅道のピスンデを始めとするご当地スンデ、色々制覇してみたくなりました。