カンナユリのブログ

ラジオパーソナリティ、番組編集、BGMやジングルの制作もしているカンナユリです。『旅するK-POP』全国コミュニティFM各局から放送中。

【韓国旅行記】昌原の干しタラまるごとチヂミ

韓国に一人で旅行に行ったら必ずと言って良いほど通る道。
それは、食堂では一人での入店を断られることがある、ということ。

一人の客だと当然売り上げも少ないし、一人客を想定していないからカウンター席はないし。それは仕方ない。

しかし連続で断られると、今日は惣菜を買ってホテルの部屋飲みかな、と諦めムードになる。
この日の私がまさにそれでした。

釜山の西側に位置する慶尚南道の昌原(창원)に到着したのは夕方5時過ぎ。とりあえずホテルにチェックインして荷物を置いて、夕食を食べようとフロントで飲食店の集まる地域を訊いて出かけました。



意を決して入店したお店に断られ、また次のお店も断られました。
やはり難しいのかなぁと大型スーパーに向かおうとした道中、ひときわ明るいお店が目にとまりました。

浪漫砲車(낭만포차)と読むのでしょうか、お客さんもいっぱいで賑わっています。
今日はここで断られたらスーパーで惣菜を買おうと思いつつ入店して一人でも大丈夫か訊いてみました。



今度は、「大丈夫です」の返事。安心しました。

30代くらいの女性が店長のようで、忙しそうに各テーブルにお酒を運んだり厨房に指示を出したりしていました。



おすすめメニューを注文しようとメニューを一通り見てみると、明太チヂミ(명태전)の所に星印が。今夜はこれで決まり。
しかしこの時私は明太の意味をわかっておらず、明太子の入ったチヂミだと思っていました。

注文をすると女性は私の方を見て、「かなり大きいけれど大丈夫ですか?」と言いました。確かに1万3千ウォン(日本円で約1300円)、値段的にも大きそうでした。でもせっかくなら明太チヂミを食べてみたかったので、そのままお願いしました。

待つこと20分、明太チヂミが登場。



まず最初に見て思ったのが、「赤くない!」ということ。どう見てもタラの干物そのものです。
この時初めて気づきましたが、明太はタラの干物であって、明太子がタラの子供、なんですね。

明太チヂミはタラの干物にニラや青唐辛子の輪切りがまぶしてあり、それを揚げたものです。タラの骨がそのまま付いているので、骨を取りながら丁寧に食べていきます。外側の衣はサクサク、中の身はふっくら、この食感のギャップがたまらない。外側の衣はまるでスナック菓子のよう。



青唐辛子やタマネギ、そして唐辛子の種の入った醤油だれに付けて頬張ると、味が引き締まってスッキリします。これは美味しい。

そしてこの大きさ。女性が言ったように、一人ではかなり大きな量でした。3~4人で食べるくらいの量で、結局半分ほど残してしまいました。

お会計をする際に「美味しかったです。お腹いっぱいになりました。」と告げると、女性は「包んで持って帰りますか?」と訊いてくれました。その手があるのかと喜んでいると、女性は手早くアルミホイルで包んでビニール袋に入れてくれました。



その後スーパーで缶マッコリを買い、部屋飲み開始。明太チヂミはまだ温かかったです。

テレビのバラエティを観ながら、マッコリとチヂミ。韓国旅行の醍醐味を感じた昌原の夜でした。