【韓国旅行記】セマングム防潮堤の辛ラーメン

こんなにも風が透き通っている場所はあるでしょうか。
この日訪れたのは、韓国の西側、全羅北道群山（군산）市と扶安（부안）市を結ぶ、全長33キロにもなる防潮堤、セマングム防潮堤（새만금방조제）。防潮堤では世界最長です。



この防潮堤には国道があり、海の上を片側2車線の国道で走るようになっています。
地図で見ても、海の上にひたすら長い橋が架かっているよう。



群山の出発地点である群山飛鷹港（군산비응한）から98番バスに乗って終点である可力島を目指します。



交通量も少なく、色々考えるのが面倒になりそうなくらいの海と空と潮風。



途中水門もあり、今日は開いていました。水門が開閉する瞬間も見てみたいです。



間にバス停が2駅あり、30分ほど走ったところで終点の可力島に到着。特にバス停というバス停は何もありませんが、運転手さんが「ここが終点だよ」と教えてくれました。



地図で言うと、終点の可力島はここです。南側にある扶安市にだいぶ近いところです。



この可力島には展望台、休憩所があります。アイスコーヒーは後のお楽しみにして、先に展望台に上ることにしました。
展望台への階段はそんなに急勾配ではないので、サンダルで行っても安心です。



登り切りました。トンボがたくさん飛んでいて、すごくのどかな風景です。



可力島以外にも、この辺りには風力発電の設備がたくさんあります。風力発電団地と書かれた石碑もありました。



観光客の方は地元から自家用車で来た方も多いのですが、外国からの団体客も見かけました。展望台では自撮り棒で思い思いの自撮りをする人がいっぱい。一通り景色を堪能して写真もたくさん撮って、休憩所に立ち寄りました。



そしてお待ちかねのアイスアメリカーノを注文。



全身に染み渡り、生き返ります。
降りる間際、バス停がなかったのでバスの運転手さんに次のバスはいつ来るのか聞いたら、12：40との答え。12：40までアイスアメリカーノを飲みながら待つことにしました。
もうとにかく暑くて、コーヒーは冷たいけどストローの中はすぐに真夏に逆戻り。



ところが。待てど暮らせど98番バスは来ず、時間を聞き間違えたのかと思って思い出してみても、やはり12：40。運転手さんに2度確認しているので12：40のはず。。。13：00まで待って来なかったので、休憩所のおじさんに確認してみることにしました。
すると、何と「13：40だよ」と衝撃の回答が！



休憩所のおじさんは「大変だったでしょう。辛ラーメン食べる？」と言ってくださって、お言葉に甘えました。



実はこの日、朝から何も食べていなかったので空腹でした。辛ラーメンは麺がしっかりしていて、卵も落としてあって、本当においしかったです。味は辛いけど、とてもおじさんの優しさを感じる一杯でした。
おじさんは2年前からこちらで働いているそうで、日本人のお友達も沢山いらっしゃるとか。もっとおじさんのお話を伺いたかったです。



おじさんに挨拶をし、無事に13：40の98番バスに乗り、群山飛鷹港に戻りました。



海の上にある33キロメートルもの片側2車線直線道路。近くを訪れた際は、ぜひ通ってみて休憩所で温かい辛ラーメンを食べるのはいかがですか？