【韓国旅行記】慶州のおかず盛り放題食堂
スーツケースをガラガラ引きながらいかにもな旅行者の風貌で歩いていると、タクシーの運転手さんが私の横でクラクションを鳴らしながら止まります。「シータク乗ってく?」という意味だと思いますが、慶州駅前に人がいないシャッターチャンスを逃すまいとひたすらカメラを慶州駅前に向けていました。
そんな昼下がりの慶州駅前。
私は駅前0分という好立地の市場、城東市場(성동시장)に来ました。後述しますが、この日色々あってお腹が空いていたので(笑)とにかくおかずと主食をお腹いっぱいに食べられるミミ食堂(미미식당)に向かいました。
城東市場のメインストリート。この日は平日だったせいか、人は少なめでした。
そしてタニシ(우렁)。いつかタニシ定食を食べてみたい。。。
市場の中央に行くと、食堂が集まっている一角があります。そこにあるのがミミ食堂。去年もこちらにお邪魔してどじょう鍋がとても美味しくてお腹いっぱいになったので、今年も伺おうと思いました。
ミミ食堂を発見して早速中に入り、メニューを見ます。ミミ食堂を始めとするこちらの食堂エリアは冷房が効いていないので、あちこちで扇風機がガンガンにかかっています。それもあり、冷たい麺にしようとコングクス(콩국수)5000ウォン(日本円で約500円)に決定。
私はカウンターに座ったのですが、カウンター目の前にあるおかずコーナーがもう目の保養!(背中がちょっと見えているのがミミ食堂のお母さんです)
生の青唐辛子、唐辛子ナムル、
そして唐辛子のキムチ!圧巻です。
もちろん辛くない料理もあります。卵焼き、ソーセージのナムル、茄子や韓国カボチャの天ぷらも美味しいです。おかずとご飯だけでもお腹いっぱいになりそうです。
この後来るコングクスが食べられなくなってももったいないので、ちょっと控えめに盛りました。右上の尻尾だけ見えている魚はカレイの煮付けです。これも骨まで柔らかくてピリ辛で美味しかった。
右側に少し見えているのは自分専用のトングです。
そしてコングクス登場。コングクスはかなり濃厚な無調整豆乳スープに塩しか入っていない出汁、麺は素麺、具はキュウリとごま、というシンプルな料理です。シンプルなだけに、夏バテして食欲がなくなっているときにはお腹に嬉しい一品でもあります。
麺は素麺、といってもひやむぎくらいでしょうか、やや太いですね。日本の素麺やひやむぎと比べるとやや歯ごたえがあってモチモチしていて、伸びにくいです。歯ごたえがあるからなのか、食べた後の満足感もしっかりあるように思います。
食堂のお母さんに「また来年来るの?」と訊かれました。その質問をされると弱いんですよね、また来ようと思った慶州ミミ食堂でした。
実はこの日、群山から慶州まで高速バスで4時間かけて移動しました。私は貴重品や機材などが入ったバッグとスーツケースの2つ荷物があり、貴重品は手元に、スーツケースはバスのトランクに入れていました。
慶州バスターミナルに到着して、私は降りる人4~5人くらいの後ろに並んでバスを降りました。
慶州にやっと着いたなぁ、などと思いながらトランクに入れたスーツケースを降ろそうと思ってバスを振り返ると!なんと、バスがもう既に発車していました!バスは群山を出発して慶州経由の浦項行き。慶州から浦項までは1時間くらいの距離ですが、その浦項に向けてバスが出発してしまったんです。しかも、慶州バスターミナルに寄ることもなくそのまますぐに行ってしまった為、私のスーツケースは見事に浦項行きになってしまいました。
仕方がないので、慶州バスターミナルの職員のおじさんに事情を説明して、どうしたら良いか訊きました。冷静でいようとは思っても、頭に浮かぶのは「今夜の着替えどうしよう」ということばかり。幸い貴重品と機材、お土産は手元にあったので、やっぱり汗だらけのシャツの着替えがひたすら気になっていました。
おじさんは「食事でもしてなさい」と言ってくれましたが、そんな気分にもなれず、待合室のテレビで流れていたドラマを見ていました。途中、愛の告白のシーンがあって良いところだったのに、おじさんにプロ野球にチャンネルを替えられちゃいました。おじさん。。。
そして待つこと1時間半、浦項から来た別のバスに乗せられて私の荷物は届いたのでした。
待つ間の1時間半は本当に長かったのですが、職員のおじさんが「食事でもしてなさい」と言ってくれたり、色々話してくれて安心しました。本当にお世話になりました。やっぱり、バスを途中下車するときは荷物がある旨を運転手さんに言ってから降りないとすぐ発車することもありますね。良い教訓になりました